2026/02/27

田園の館グレイズ・コート 3

 ※蝶のアップの写真が登場する為、虫嫌いの方は閲覧注意。 

昨年の早春に訪れたNT(ナショナルトラスト)のチューダー時代のカントリー・ハウスGreys Court グレイズ・コートで、お屋敷内を見学した後は、庭園や屋外を見て周ります。

庭園は、お屋敷(母屋)とはcourt yardと呼ばれる緑地挟んだ向かい側に在ります。まず、教会かお城の塔のような建物に目が留まります。

これ、本当に城跡なんです。銃眼付きの四角柱の搭は14世紀築ですが、城跡の一部はサクソン時代の物だそうです。サクソン時代の城と言うのは、非常に貴重! 何せサクソンには築城の技術が余り無かった為、ウィリアム一世が征服後にせっせと国中にモット&ベイリー式の城を建て捲ったと聞きます。 

庭園は、遺跡と上手く組み合わせてあります。イギリス人のお金持ちが自邸に自ら「なんちゃって遺跡」を作っちゃう程、庭園と遺跡と言う組み合わせが流行った事があるようです。

この日のお天気は抜群に良かったものの、季節的に庭園を楽しむのには未だちょい早過ぎで、花壇は寂し~い状態でした。

花で華やかに見えるのは、せいぜい温室位。 

しかし、この季節にはかなり早く、蝶が既に飛んでいました。アドミラルと呼ばれる、イギリス人の好きなオレンジ色の蝶です。留まっている花は沈丁花。 

庭園は、イギリスらしく石塀に囲まれたwalled garden になっています。

更にこの部分は、藤棚になっています。藤を棚仕立てにするのはイギリスでも珍しくありませんが、ウォルド・ガーデン式の囲まれた空間にするのは初めて見ました。樹齢150年以上の古木も混ざり、開花の季節には、さぞ独特で見応えがある眺めになるだろうと想像します。 

この時藤棚の下に咲いていたのはヘレボラス。この時期に開花するのは、クリスマス・ローズではなくレンテン・ローズです。 

果樹園の脇には、この館の最後の住人ブラナー夫人自ら設計した桜並木が。桜をこんな風にアーチ仕立てにするのも日本人にはない発想で、また初めて見ました。 

その脇の緑地には、チオノドクサ等の春の球根草やプリムローズが咲いていました。  

イギリスのあちこちの庭園で見掛ける、一種類のみの花の鉢植えを棚に整列させたディスプレイ。この可愛さに真似したくなる人は多いようですが、正にこの素焼きの鉢で全て揃えないと様にならず、また鉢が極小なので水切れし易く開花期も短そうで、難易度は結構高そうです。





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