2025/12/14

ピーク地方の旅 クリスマス前のキャッスルトンの夜

昨年の晩秋に夫婦で一泊したPeak District ピーク地方国立公園内の中心地Castleton キャッスルトンで、旅の思い出が一際印象的だったのは、まず村の様子がこんなだったからです。 

予約した宿に到着した時には既に真っ暗でしたが、この時期のイギリスの日没は早いので実は未だ6時前。宿でチェックインして一休みした後、この夜景の魅力にはどうにも逆らえず、夕食前に村を歩いてみました。

Light Up Castleton」と言う、村ぐるみで冬のキャッスルトンを盛り上げよう!と言う、Xmasのイルミネーションを強化推進する観光キャンペーン・イベントを行っていたようです。

街灯も民家も車の往来も少なく、街灯り自体が少ない立地だから、電飾が殊の外映えます。

更に、6時頃でも既に信じられない程静かで、本当に21世紀の現世から懸け離れた別世界に来たよう。

スタイリッシュに工夫された斬新な電飾はほとんど無く、オーソドックスなタイプばかりなのが尚良し。 

とは言え、キャッスルトンは人気の観光地なので、規模の割に飲食店はとても多いのです。

キャンペーンの甲斐あって、こんな季節のこんな時間でも、散歩している観光客を何組か見掛けました。

もしここから遠くない場所に住んでいたら、確かにこの夜景を楽しむ為に、Xmas前のディナーを食べるだけでもこの村を訪れたくなります。 

しかし実は、東側の山向こうは、山際が分かる程不自然にボウっと薄明るく見えました。 

恐らく15㎞以上離れた都市Sheffield シェフィールド周辺の街灯りで、日本に比べれば街のネオンが少ないと思われるイギリスでも、やはり光害は深刻なようです。

商店だけでなく、小学校の電飾もこの通り。古風な石造りの建物なので、やはりツリーが映えます。

一般の民家も、この力の入れよう。

普段窓辺を飾る家は少ないイギリスですが、Xmasは別なようです。

Xmasツリーは、居間のbay windowと呼ばれる出窓に飾る家が多いようです。この出窓が窓枠だけでなく床から出っ張っている事が多いし、戦前から立っている古い家屋は天井も高いので、2m位のツリーを飾る家はザラです。

未だ11月だったとは言え、この時の山間の村の気温は既にマイナス2度位。

しかしピリピリする程の凍てつく空気が、一層クリスマスらしく感じられ、電飾を寄り美しく見せます。

まるで絵本の世界に迷い込んだような、イギリスではほとんど諦めていた、子供の頃に憧れた西洋らしい厳かで清らかなXmasの世界を思いがけず体験出来て、寒さを忘れて感激しました。

 

 

 


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