夏頃のフリマで、姉の好きな蜻蛉モチーフのブローチを見掛けたので買いました。ビンテージと呼ぶ程は古くない、何処かのお土産ではないかと思いましたが、ネットで検索すると同じ物がビンテージと出ていました。
幅は5㎝強。リアル過ぎない、またデフォルメし過ぎて子供っぽくもない、丁度良い具合にすっきり簡潔な造形です。蜻蛉を模したブローチはヨーロッパではそう珍しくはありませんが、本物のアール・ヌーヴォー時代の値段も半端なく高い高級な物か、現代の安っぽい造りの物かどちらかなので、その点このブローチには古くない物にしては安っぽくない適度な重厚感はあります。
翅部分は金属製の土台の上に、アバロン・シェルと言う天然の貝が貼り付けてあり、その上を透明樹脂でコーティングしてあります。その為、二つとして同じ模様は出ないようです。
向かって右の上翅の樹脂に傷があるのが残念ですが、貝を守る為のコーティングだから仕方ないとは思います。
アバロン・シェルは玉虫色に輝く内側を持つアワビ貝の一種で、パウア貝とか孔雀貝とも呼ばれています。世界中の何処でも採れるらしいのですが、ニュージーランドが主な産地で、マオリ族では昔から大切にされて来たそう。このブローチも、もしかしたらニュージーランドのお土産かも知れません。
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