昨年の夏に初めて訪れたケント州の東端Margate マーゲートへは、突如行く事を思い付いた為、昼食用のお弁当は用意していませんでした。そこで、町へ到着するや否や、何処かでお昼御飯を取らねばなりませんでした。
何の前情報もありませんでしたが、駐車場を探して町中をぐるぐる回っていた時に、人気で混んでいるし美味しそう!と目を付けておいた、カフェにもなっているギリシャ・ベイカリーへ入る事にしました。
イギリスにはギリシャからの移民も多く、ギリシャ・レストランなら幾つか見掛けた事はありますが、ベイカリーを見るのは初めて。店名を「Olimpia Bakery」と言い、長年地元民に愛されている家族経営のお店のようです。
ギリシャ独特らしいお菓子もあれば、トルコ等の東地中海一帯で食べられているお菓子も並んでいます。
東地中海のお菓子は、バクラヴァのように、フィロ(ファイロ)と言う春巻きの皮より薄いパイ生地を使って焼き上げ、甘~いシロップをたっぷり掛けた物が多いようです。
焼き菓子類が、目移りする程実に豊富。
これは、もしかしたらこの店独自の名物お菓子なのかも知れません。デーツのようなドライフルーツを、チョコレートでコーティングしたように見えました。
イギリスでは貴重な、フランス風の繊細な見た目のケーキも並んでいました。
甘物にも大いに惹かれましたが、私達は昼食に来たので、しょっぱ系のペストリーを注文。店内には、バゲット類のサンドウィッチも用意されています。
こちらは、ギリシャらしいフェタ・チーズとホウレン草のパイ。
そして、フェタとチキンのパイの二種を選びました。イギリスのケーキ屋やパン屋に多いイートイン追加料金もなく、温め直してからテーブルに運んでくれました。
半分に切って、それぞれを食べました。辺り一面パイ皮を飛び散らかしましたが(笑)、思った程脂っこくはなく、塩梅も丁度良く美味でした。飲み物は私はカプチーノを注文しましたが、これまたイギリスとしては奇跡的に「ちゃんと美味しい」コーヒーでした。
イギリスで軽く、美味しく、安く(と言っても日本と比較すると決して安くはないが…)、尚且つある程度は健康に悪そうではなく、衛生的に快適に昼食を取るとなると、物凄く難しいので、この店は貴重な存在で気に入りました。
0 件のコメント:
コメントを投稿