もう一ヵ月以上前になりますが、抜群にお天気の良い休日があったので、久しぶりに夫婦で近所のヴィクトリア時代の庭園跡の公園に散歩に行きました。
この所夫婦での健康の為の散歩となると、街の中心部へ行く事が多かったから、ここへ来るのは本当に久々でした。
商業にとんと魅力の無いイギリスなのに、何故そうしょっちゅう街へ行くのかと問われれば、私が駄目元でもチャリティショップを毎回チェックせずには居られないように、P太もまた、たま~に出会える掘り出し物を期待して、奇跡に近い可能性と知りつつも、ガジェットのセカンドハンド屋を覗かずには居られないからです。
この時10月な訳ですが、既に紅葉が始まっています。いえ、木に寄っては、この2,3カ月前から葉の色が変わり始めているのも見掛けました。
イギリスの紅葉は、広葉樹の種類に寄って数か月掛けて少しずつ変わって行く為、日本のように野山全体が2,3週間で一気に色変わりするのとは大きく異なり、また英国古来種の樹木の紅葉は色幅が乏しい為、日本程ドラマティックな紅葉を見る事は出来ません。
今までも何度も言いましたが、日本と違って通常の夏はさして暑くないイギリスでは、8月に入ると朝夕の大分冷え込む日も多くなり、紅葉は木の種類に寄っては8月末から始まります。
しかし、イギリスの観測史上最高の気温の40度越えを記録し、また記録的な干ばつに見舞われた今年の夏は、植物が困惑してしまい、既に7月末から紅葉が始まった木もあると言われています。
そして、このイギリス南東部では、通常は11月前には広葉樹の葉は大方落ちて冬木立になってしまいますが、この秋は例外的に気温の高い日が続いたせいか、12月に入った今でも葉が落ちずに紅葉が見られます。
義母の家に行く途中の高速道路脇に、何故か現在満開の菜の花畑があり、紅葉の樹木の合間に菜の花畑と言う、何とも奇妙な光景を見る事が出来ます。
ヴィクトリア時代の御屋敷の庭園の名残りの池には、相変わらず野鳥がいっぱい。ヒッチコックの例の映画が怖い人は、悲鳴を上げる程の多さです(笑)。
この時はカナダ雁が多く、そのほとんどが中途半端に大きく育った若鳥でした。体の大きさは親鳥と変わらないのに、声のみが未だピヨピヨなので区別が付きます。
エジプト雁達も、左から二番目の眼のマーキングが大きいのだけが親鳥で、他は幼鳥のようです。
このカモメだけはやたらピーピーうるさいなと思ったら、これも若鳥です。体の大きさは親と同じ位でも、灰色の産毛の混ざった羽根色が違います。
この池に一羽だけ住み着いていた白鳥の若鳥は、もう見掛けなくなりました。もしかしたら年頃になったので、伴侶を求めて引っ越したのかも知れません。
青鷺は、今回も定位置の通称「盆栽島」に一羽だけ居ました。
相変わらず、熱心に水の中の獲物を狙っています。
紅葉を見る絶好のチャンスだねー、と思って出掛けた秋の御近所散歩でしたが、今年は結局数か月後の今でさえ紅葉が見られるとは、この頃は未だ知る由もありません。
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