フリマで、木製の細かく仕切られたコレクション棚に、小さな人形類を並べて販売しているストールがありました。家に飾られていていた棚を、中身そのままに持って来て販売しているように見えました、並んでいるのは主に古い土産物の木製の人形やミニチュアで、全体的に素朴で妙~に私の好みにどんぴしゃな物が集まっていました。一つどれでも20ペンスと言われ、その中から三つだけ選んで買いました。
真っ先に選んだのが、この小さな人形でした。身長は5cm弱。最初はマトリョーシカの一番小さいサイズかとも思いましたが、よく見ると日本のこけし。しかも昭和香りがプンプンの、伝統こけしと違い職人が手掛けた訳ではない、正直稚拙な造りのお土産商業こけしです。頭が尖って赤い衣&頭巾を被り、実に様々な形態が存在する昔の商業こけしの中でも余り見ないタイプに思えます。
胴体に描かれているのは、多分何処か観光地の風景のつもりなんでしょうね。余りに大雑把で、見当も付きません(笑)。首には、栞の紐のようなリボンが巻き付けられていますが、すっかり色褪せて元の色すら分かりません。どんな経緯で遥々イギリスへ渡り、恐らく長年コレクション棚に飾られて、家族に愛されて来たと言うか当たり前の存在だったのか、色々気になる小さなこけしです。
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