2022/10/31

時の魔女

このスカート部分に使用した懐中時計柄のコットン生地は、昨年のフリマで一枚5ペンスで購入した端布&カット生地の内の一枚です。

1/6ドール用のアウトフィットとして使うと、色味的には渋いものの、柄の大きさから結構インパクトがあります。

時計と言うモチーフには少しミステリアスな雰囲気があり、更に懐中時計にはクラシカルなイメージがある為、「時の魔女」と言うテーマで、momoko DOLL用のアウトフィットを作ってみました。

型紙は、ディアンドル姫もどきの衣装とほぼ同じです。魔女服と言っても定番の黒一色じゃ面白みがないから、渋めの色&柄の布を幾つか組み合わせ、少しだけスチームパンク的な味付けをしました。

魔女帽にも飽きたので、黒い山高帽にし、トラッドな印象のストライプのリボンを合わせ、時計のボタンを縫い付けました。このボタンの表面は、元は無色透明だったのではと思いますが、経年でレジンが変色して茶けているようです。しかし返ってアンティークぽく見えるから、変色していても一向に問題ないと使っています。

ワンズは、昔母から貰ったボタン・カバーに棒を接着して作りました。接着と言っても、裏面にマステで貼っただけ。棒部分は金色に塗った焼き鳥串で、昨年の使い回しです(リボンもそのまま…)

このボタン・カバーも帽子のボタンも、共に1010分頃を示しています。それが一番時計として絵になり、時計らしく見え易いからなのでしょうか。

人間用のアクセサリーには、組み合わせや工夫次第でドールに使える物が結構ありますが、ドールにとっては概ね相当重量がある為、持たせて撮影するのは意外と難しいのです。

いかにも魔女っぽいクセのあるフォルムのロング・ブーツは、実は「アナ雪」のアナ人形の物。型押し模様部分だけ、自分で金色のアクリル絵の具で彩色しました。

黒い胴衣はチュールのペプラム付きビスチェで、取り外すとこうなります。

チュールがないと、民族衣装感と言うか村娘っぽさが増すと思います。

 ところで「時の魔女」と言うからには、きっと時を操る魔女なんでしょね(…テキトー)

「そなたの寿命の一年分と引き換えに、過去に戻れる一日分を与えようぞ」とかね。


目元が柔和で魔女っぽく見えない「ヒースの妖精」のモモコさんにこそ、この役は相応しいように思いました。

もし懐中時計柄の布に出会わなかったら、この衣装も「時の魔女」と言うテーマも思い付かなかった事でしょう。やはり一目でインスピレーションを沸かせてくれる布は、面白いし有難いとつくづく思います。

 

 


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