2025/05/03

リカちゃんのお誕生日にリカちゃんキャッスル 1

 

昨年の一時帰国時に福島県の実家に滞在していた時、GWに姉夫婦が帰省するのを楽しみにしていました。その時に小旅行に出掛けようと話していましたが、義兄はGW中に仕事が入って帰省出来ず。姉だけが新幹線で帰って来ました。その姉も実家で仕事をしなければなりませんでしたが、出来るだけ早く終わるよう協力し、一日でも一緒に出掛けたいと思いました。出掛けると言っても、義兄が居ないので車は運転出来ません。車がないと、地方で出掛けられる場所は非常に限られてしまいます。

そこで、丁度リカちゃんのお誕生日の5月3日に、列車で小野町の「リカちゃんキャッスル」に行く事にしました。義妹が連れて行ってくれると言っていたのに忙しく断ってしまったし、一昨年も訪れられなかったので、今回こそは行きたいと思っていたのです。また、姉がアニメ「葬送のフリーレン」の仮装をしたリカちゃんが欲しいと言っていて、土台となる相応しいリカちゃんを手に入れるのなら、キャッスルのお人形教室のリカちゃんが一番だと考えたからです(私にとっては東京の出張イベントに行くより手っ取り早い)

この路線(磐越東線)で三春より東へ行くのは、姉も私も四半世紀ぶり位です。小野新町の駅は、スイカが使えない事に困惑しました。スイカで乗車したので、証明書を書いて貰い、帰途の降車駅で処理して貰えとの事。小野新町駅からリカちゃんキャッスルまでは850m、徒歩12分程だそうで、駅から既にお城の水色の塔が見えます。

お天気も抜群に良く、流石に賑わっていました。昔はお誕生日の日の入場割引がありましたが、今はないとの事。ファミリー会員特典も消え、HPや新聞の折り込み広告に付いて来る割引券(福島ならでは…)も消え、アプリのポイントは特典が付く程全く稼いでいないので、初めて正規料金を払って入館しました。

無料貸し出しの「なりきりドレス」は健在。しかし、種類は随分少なくなったようです。

この日の特別イベントとして、福引が行われていました。景品は勿論タカラトミーの商品。

正面玄関ホールでは、リニューアルされたロボテック巨大リカちゃんがお出迎え。

この現在のシンボル・リカちゃんのドレスを模しています。

歴代のリカちゃん人形や家族、ハウス、グッズを紹介する主な展示は、今まで何度かブログに掲載したので(多少変わっているかも知れないが)割愛します。

今回は、今までここで制作・販売したリカちゃん用の着物と、そのモデルとして販売されたリカちゃんが展示されていました。

こうして見ると、伝統柄よりもシンプルな柄の着物の方が、リカちゃんには映えて粋でお洒落なように思えます。

左のモダンな着物は、特に好みです。

右のリカちゃんの髪型が斬新で素敵。

和装には定番の黒髪も、やっぱり魅力的です。鮮やかなリップがポイント。

左は、正にスズラン柄の着物。

このお引きずりも、販売されていたのかな? 「ぽっくり」が、人形ながら凄い高さです。

そして、今まで販売されたリトルファクトリー(キャッスルのショップ)製のアウトフィットを着たリカちゃん達。

オンラインショップではお人形の着用例の写真がないので(人形込みと誤解する購買者が必ず出る為だと思う)、改めて実際にリカちゃんが着ている様子を見ると可愛さ倍増です。

こちらは、ジェニー&フレンズのバージョン。

下段には、服飾専門学校の生徒さんがデザインした、リカちゃんのアウトフィットが。

優秀作品は、確か商品化されたと記憶しています。クリムゾンの髪色に、パンクなリカちゃんも良いなっ。

この淡いピンクの髪に、ファンキーな色合いのアウトフィットが絶妙なマッチ。

姉も私もドール好き、更にミニチュア好きでファッションが好きだから、やはりここは何度訪れても楽しめない訳がありません。童心に帰ると言うよりは、我々姉妹はいつもこんな調子(笑)。


 


2025/05/02

透かし金具の四弁の花ブローチ

 

今年三月に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアでは、三月末に誕生日が来る友達へのプレゼントのビンテージ・ブローチだけでなく姉用のビンテージ・ジュエリーも探し、好みに合いそうな物に出会ったら買うつもりで来ました。其処で、このブローチを買いました。

花の直径は約6㎝。四つの花弁が透かし細工風になった、今までちょっと見掛けた事のないタイプのブローチだと思いました。透かし金具と言っても、192030年代のアール・デコ時代のフィリグリーとは明らかに異なり、恐らく60年代の製品です。また、花モチーフでも同年代のカラフル・ポップなエナメル花ブローチとも大きく雰囲気が異なり、大人っぽさと重厚感があります。

全体的に細かいヘアラインが入っていて、地金は落ち着いた艶消しに見えます。ラインストーンは使われていないのに、造形が凝っていて魅力の十分あるブローチだと思いました。

 

 

 


2025/05/01

ボタニカルな着物

今日5月一日はjour de muguet」、すなわちスズランの日」なので、スズランらしき花の描かれたビンテージの布地で、momoko DOLLに着物を縫って着せてみました。

このボタニカル柄の生地は、元はかなり昔に仙台の古着屋で購入したアメリカ製のスカートでした。つまり買った時からビンテージだった訳で、既に地色の紺が褪せ気味でした。紺色は私に一番似合う色らしく、紺色の服を多く持っていますが、正直洗濯で一番色褪せし易い色だと思います。

形は至ってシンプルで平凡なスカートでしたが、ビンテージとしても少し珍しい柄のデザインが気に入っていて、結構しょっちゅう愛用していました。それから更にビンテージに育つ年月が流れる程長年着用していませんでしたが、捨てずに取って置いたのは、やはりこの生地のプリントが好きだからです。

スズランの他にもオレンジや朱色の花々がびっしり描かれ、新品時はかなり鮮やかで派手な生地だったと思われます。古着になって全体的に色味が落ち着いていたので、返って着易かったようです。

このハート型の白い花が私にはスズランに見えるのですが、真相ははっきりしません。

スカートは未だ履けたものの、流石に形が古臭くて今後着る事はないと思い、刻んでドール服を作る事にしました。形はシンプルだと思っていましたが、意外とダーツやら細かく入って立体裁断されていました。

更に元の持ち主が妙な方法で無理矢理サイズダウンしたらしく(海外古着あるある)、一層複雑な形に改造されていました。糸を解いてみてもミシン目が残り、布として利用出来る部分は思いの外少ない事に気付きました。

おまけに、生地自体はローンに近い薄手のコットンですが、長年の洗濯に寄り生地の目が詰まってしまったのか、やたら張りがあり硬くて針通りは良くありませんでした。

柄はやはり1/6ドールにとっては大きいから、ドール服を作るとなると、Aラインか大きく膨らんだスカート(の付いたワンピース)、そしてせいぜい着物位になってしまいます。使える布地は縦長だったので、まずは着物を作るのが一番相応しく思えました。

仕上がってみて、やはり薄らボケたプリントのせいか、浴衣しかも寝巻にしか見えませんでした。このスカートの生地で着物を作れば、相当カジュアルに仕上がるのは予め分かっていましたが、少しモダンで粋な着こなしにしたかったのです。それで、帯で何とか緩和させようと試みました。

試しに色々合わせてみましたが、同じくビンテージ生地の帯では合うもののポップになり過ぎるし、また和柄の帯は益々浴衣っぽく見えてしまいます。

最初は雰囲気的に全く相性が良いとは思えなかった、フリマで購入したアーツ&クラフツ柄(本当にモリス柄かも)のインテリア用生地の端切れが、意外と思い描いていたイメージに一番近く、最終的に帯に採用しました。

帯留めとして使ったオパール色のビーズは、姉が確か日暮里で格安で買った、在庫アクセサリー謎パーツの詰め合わせに入っていた一つ。何だか懐かしいような古臭いようなビーズに見えましたが、帯留めに使うと一気にフォーマルっぽさが加わりました。

その謎パーツの詰め合わせの半分をごっそり分けて貰いましたが、意外とドール服に使えそうな物が入っていたと言うか、色々頭を働かればドールに利用出来そうです。

スズランの日なのに、結局スズランらしさはほとんどない着物になってしまった…。 良いと思えるスズランの造花も、相変わらず手に入らないですし。スズラン柄の布地なら一応昨年日本で入手しましたが、割と在り来たりなプリントで、作るモチベが沸く程の面白くデザインが思い浮かび上がりませんでした。それでもスズランは好きな花だから、毎年この日をドール服で祝いたいと思います。