昨年の帰国で福島県の実家に滞在していた際、お友達のキチ吉ちゃんが三春町の滝桜を見に来て、この上ない理想的なタイミング&お天気で一緒に堪能する事が出来ました。そしてどうせならこのまたとない機会に、夜にライトアップされた滝桜も是非観てみたい!と意見が一致しました。滝桜の夜桜は、私も未だ見た事がなく、一生に一度は見ておきたいと常々思っていました。しかし、問題は足です。夜間にシャトルバスの運行はなく、自家用車で行く以外はタクシーに頼るしかありません。ところが、弟が勤務後に車で連れて行ってくれると言うので、有難く乗せて貰う事にしました。ついでに、出店の食べ物狙いの中学生の姪っ子(流石私の姪じゃのう…)も同乗しました。
そんな交通が不便な状態だし、この時期夜間は未だ冷えるので、夜桜を見に来る人なんて大して居ないだろうと思っていましたが、…昼間と大差ない程の人の多さ!
いえ、こんな満開時の絶好のお天気だったのだから、日中は当然もっと混んでいましたけど、夜間でさえ県外ナンバーの車を多く見掛けました。最遠は岐阜ナンバー??
駐車場近くの入場口からしばし歩いて、見えて来ました、夜の滝桜。
ひゃー。これは想像通りの息を飲む美しさ!!
昼間の華やかさとはまた違う、幽遠で幻想的な姿です。
漆黒の闇に、桜の限りなく白に近い花色が映えます。
また、滝桜のみが光に照らされて、周囲の他の情報が入って来ない為、一層孤高で巨大に見えるようです。
まるで桜の巨木のみが宙に浮いているような、不思議な光景。
大きな街から離れた田園地帯に在り、周囲には民家が点在するのみで光害がない為、夜桜が一層映えるようです。
出店も、出来るだけ照明を抑えているようです。
このライトアップ、桜の木の健康状態の負担にならないよう、夜6時から9時の3時間のみなので、余計に観光客が集中しているのかも知れません。
この夜桜もまた絶好の機会で見る事が出来たので、もう滝桜に関しては思い残す事はない…と言いたいところですが、満開時の滝桜を未だ一度も観た事のないP太君にはいつか絶対見せたいし、滝桜には出来るだけ長く元気で花を咲かせ続けて欲しいと願うばかりです。この美しさは、当然ながら永遠ではありません。桜も生き物なので、いつかは命を終えます。既に世界中で起きている急激な環境や気候の変化が、植物に影響しないはずがありません。もし滝桜が花を付けなくなったら、三春町だけでなく日本全体の損失、いえ世界的な損失になると思います。滝桜が元気な内に、出来るだけ多くの人にこの無双の美しさを知って欲しい。滝桜を見ずして、死ぬべからず。
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