最早ビンテージ類を格安の値段で手に入れる事は、ほとんど出来なくなったイギリスのチャリティショップですが、ドール服の材料や撮影に使える物はたまに見付ける事が出来るので、今でも欠かさず覗いています。イギリスの一般の商店よりは、楽しく役に立つ事は確かです。そんな地元のチャリティショップの一つで、古い布類や端切れが詰まったバスケットの中から、いかにも1960年代っぽい花柄の古い布を買いました。
バスケットには「小さい布:50ペンス、大きい布:1ポンド」と書いてありました。これは小二枚なので合計1ポンドです。大きさは長めのB4程度で、元々はティータオル(布巾)だったのかも知れません。正直ドールの撮影には面積が小さ過ぎ、ドール服には柄が大き過ぎると言った具合です。
しかし大胆でポップな花柄、オレンジ系と黄緑色の組み合わせには、典型的な60年代のフラワー・パワーらしいデザインの魅力が詰まっています。白抜きの使い方も、柄の中で効果的なアクセントとして生きています。
少しシボがありザラッとした、綿100%の生地です。版がズレて柄と柄の間に白地が出る事を避ける為に、予め版が重なるよう柄の面積を心持ち大き目にしているプリントの精度にも(それでも版ズレしている箇所はあるんだけど)、時代が感じられます。また、元は相当鮮やかだったのに違いないのに、何度も洗濯されて色褪せている所も、ビンテージ布ならではの魅力的な風合いです。
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