「The Seven Star」と言う16世紀後期築のイン(旅籠)で、今でも宿泊も出来る四つ星ホテルになっています。
店の中は、期待通り雰囲気ばっちり。
古い梁等の木材をそのまま生かしながら綺麗に改装され、清潔な快適さや機能性と上手く調和しています。
目抜き通りに面した手前はバー部分で、地元民で賑わっていました。
奥のレストラン側には、完全にモダンに見える部分も。
パブには、大抵屋外席が設けられています。イギリスでは20年位前から公共の屋内は全面禁煙に指定されている為、煙草を吸いながら飲食したい客は屋外の席に座るしかありません。真冬でもコートを着込みながら寒そうにビールを飲んでいる喫煙者を見ると、それでも煙草を止められんのか…と悲しくなります。
飲み物は、二人とも地元エールを注文しました。どちらも美味しかったと記憶しています。徒歩だから、P太もアルコールが飲めます。
前菜は飛ばし、私はメインにベジタリアン・ハンバーグを選びました。
ハンバーグとは呼びますが、どちらかと言うと衣が付いて揚げてあるからコロッケですね。付け合わせは「ずんだ」…ではなく、グリンピースのマッシュです。イギリスではお馴染みですが、P太は嫌いだそうです。
そして、チップスはサツマイモなのも嬉しい。
ハンバーグの中の野菜はビーツ中心で、甘くコクがあります。普通ベジタリアン・ハンバーグは、ニンニクやチーズが多用されていて結構「重い」のですが、これは揚げ物なのに軽め、でも味わいは深く充実感は高いから気に入りました。
サラダも野菜が地元産らしく、新鮮で明らかに味が濃い。
一方P太は、「本日のショートクラスト・パイ」を選択。ショートクラストは、甘くないタルト生地に似たパイ皮です。ロースト・ベジタブルとクリーミィなマッシュポテト、そして濃厚なグレーヴィー・ソースが付きます。
パイの中身はチキンと西洋ホロネギ等の野菜で、こちらもグレーヴィーと共に文句無しに美味しい組み合わせだったそうです。
デザートは注文しました。地元産ストロベリーのパンナコッタで、これは思い出すと悶絶級の美味しさ。
付属しているショートブレッド(バタークッキー)も、また美味。イギリスでは珍しく、外れのないお菓子です。
結局、味、サービス、雰囲気も全て揃って理想的な夕食になりました。やはり良い旅の思い出に、美味しい食べ物は重要です。ここの大満足の夕食のお陰で、レッドベリーの印象が益々良くなりました。