2025/07/22

花型フリンジの連爪ネックレス

その日のフリマは、駐車場に到着した頃は薄曇りの気温23度前後で、半袖&素足で歩き回るのに丁度快適な気候だと感じました。しかし会場に入るや否や雲から太陽が顔を出し、たちまちガツーンと殴られるような暑さに! イギリスの夏は日本に比べて気温も湿度も低くて過ごし易いはずなのに、国の緯度が高くて太陽の位置もずっと高いせいか、ダイレクトな日差しのピリピリするような強烈さは容赦ないと常に思います。現に快晴の日の体感温度は大抵5度以上高いそうで、日陰に入ったり陽が陰ると実際の気温の低さに驚く程です。特にこの時は夏至辺りだったから日差しが一際強かったようで、絶対30度以上の暑さに感じました。 

そんな暴力的な日差しのフリマの中を、頭がくらくらしながら歩き回って出会ったのが、このビンテージの連爪のラインストーンのネックレスです。

沢山揺れるフリンジの先が赤い花型になっていて、どちらかと言えば若々しく可愛い印象です。

ラインストーンはほとんどが直径3㎜程度のラウンド型で小粒ですが、AB加工で非常にキラキラと輝き、さながら着用するミラーボールのようです。

が、正直ネックレスとして使い易くはなかろうとは思います。ラインストーンが小さく細かい上にAB加工の色味がうるさく、合わせる服を選ぶからです。余程胸元が大きく開いた服か、無地のシンプルなトップじゃない限り、映えないだろうとは思います。


 

 

 

2025/07/21

リカちゃんのおへやとビューティハウス

日本のリサイクル・ショップでは、最初に覗くドール・コーナーの中でも、ジャンク品コーナーを真っ先にチェックします(…まんまとホビーオフの歌の通り)。ジャンク品のドールは概ね五百円以下なものの、状態やレア度は正直ジャンク以外とそう変わらない物も沢山あり、基準はかなりあやふやです。こう言う店では古物のマニュアルが完備されスタッフが厳正に査定しますが、やはりドールは余程沼っている人じゃない限り、価値は非常に判定しにくいのだと思います。 写真↑↓は、「新入りの確認はハイちゃんに任せてにゃ! 念入りにするよ」の灰斗くん。

ジャンクの中で特に安いのがリカちゃん人形等用のハウス類で、百~二百円程度から販売されています。買い取り価格は、恐らくタダ同然なんだろうな。外箱がなかったり、付属の小物がコンプリートじゃないのでジャンクなのだとは思いますが、完全に揃っていなくても遊ぶのに十分な物は沢山あります。

姉の家からギリギリ歩いて行ける距離にホビーオフがあり、滞在中は運動の為にも時々出掛けていました。其処で、ジャンク品の二百円のリカちゃんハウスを二つ購入して来ました。

どちらも今時のリカちゃんに多い、厚紙で出来た簡単に組み立て閉じる事の出来るバッグ型です。欧米だと巨大なドール・ハウスを家具のように置きっぱなしするのが伝統のようですが、日本の住宅事情の多くにとってはそれを許さず、子供がお片付けも学べて持ち運び出来るトランク型は、親御さんにとっても有難り工夫だと思います。新品だと紙製の割に結構なお値段に思えますが、返ってプラ製より丈夫で壊れにくいのかも知れません。 

まずは、こちらを開封。2013年に発売された「すてきなリカちゃんのおへや」だそうです。

中には、こんな家具や小物が入っていました。マクドナルドのおまけのリカちゃん人形も、一緒に入っていました。当然揃ってもいなければ部屋の内容に合っていなく、部品の足りない用途不明な物も混じっています。

内側は、こんな感じ。

女の子のお部屋らしく、可愛く小物・インテリアがプリントされています。今も昔も西洋のファッション・ドールの場合も、ハウスの壁は大抵このプリント仕様で、 子供の頃から正にこの子供騙しの誤魔化しがイヤでした。 

片側は、屋根部分が壊れています。まあ、この部屋自体を自分のドル活に利用する事はなさそうです。

続いて、こちらを開封します。

窓の大きさは、正直リカちゃん人形のスケールに全く合っていません。

2017年に発売された「ビューティハウス」と言う美容室みたいな部屋です。

ドアの周りの、白い棚はちょっと面白い。 外して再利用出来そうです。

この中に入っていた物達も、やはり内容がバラバラで部品も足りず遊び辛そうです。

しかし、二つとも開封してみてピンと来ましたが、この二つの中身を組み合わせると、それぞれ付属品はほぼコンプリートになるのです。

明らかに同じ人が二つ共適当に小物類を詰めて売ったはずで、店側では何も考えずに仕分けせずそのまま梱包して売ったようです。こちらも深く考えなかったものの、偶然両方買ってラッキーでしたが、正にガチャです。

概ね家具も家自体も22㎝のリカちゃんサイズで、27㎝ドールには小さ過ぎて合いませんが、中には他ドールの背景道具にも使える物があります。姉が美容室の方のドレッサー等は改造してみたいと言ったので引き取って貰い、リカちゃんのお部屋のみ自分の物にしました。

この小さなバッグ型一つ分位ならイギリスに持って帰れる…と思いましたが、やはり最終的には他の物で荷物がぱんぱんになり、申し訳ないけど姉に預かって貰っています。

 

 

 


2025/07/20

武蔵野リサイクル・ショップ巡り 5

 ※裸のお人形の写真が登場します。嫌いな方は、この記事は飛ばして下さい。

一昨年の姉夫婦との奥多摩小旅行の帰り道、車が町に入ってからしばらくすると全員トイレに行きたくなり、何故か急遽ホビーオフかオフハウスに立ち寄る事にしました。これらの郊外の大きな店舗には大抵トイレがあるし、公衆トイレより返って駐車し易いし、全員リサイクル・ショップが好きだからと言うのもあります。自分達が住んでいる場所より田舎なので、寄り掘り出し物に巡り合える確率が高いと狙ったからかも知れません。

外観の写真を撮っていないので、一体何処のどの店舗だったかは憶えていません。しかし、いつでも何処でも私が真っ先に向かうのはドールのコーナー。

中古ドールは、こう言う店ではやはりリカちゃん等のタカラトミー社製がほとんど占めます。速足で覗いたので買いはしませんでしたが、売り場で見掛けた気になるドールの写真を撮って来ました。中には名前の分からない子も居て、正しい情報を御存じの方はお待ちしております!

まず、法被姿を決めたリカちゃんは、1998年発売の「お祭りリカちゃん」と言うそうです。法被のひらがなの「りか」の文字と、ぷりんとしたおでこが可愛い。

1993年発売の「コンビニみほちゃん」のようです。この時代は、コンビニ店員が子供の憧れだったのか。

「みほちゃん」か「あきちゃん」、いや「さくらちゃん」かなあ。この写真の角度では、何とも確認し難い。ナチュラルなアウトフィットは、中々の可愛さ。 

これは「ひなちゃん」? 恐らく、温度に寄って髪色が変わるタイプです。着物のサイズが合っていなくて、更に裾が破けているように見えますが、柄のみは結構凝っています。

顔は初代ジェニー似なんだけど、ボディはリカちゃんサイズより小さい位の謎人形。

リカちゃんのお友達人形だとは思うものの、全く見当が付きません。  

上に同じく。平成どころか昭和のお友達かも。 

こちらは明らかに昭和の二代目リカちゃんのお友達、「ひとみちゃん」のようです。子供なのに、看護婦さんをしている設定です。

そして、こちらが一代前の三代目リカちゃんです。現在のリカちゃんと比べると、ちょっぴり寂しそうなお顔をしていますが、センスのある人がスタイリングすると可愛く見えます。

今はキャッスルでしか販売していないジェニー・フレンズは、リサイクル・ショップで見掛ける確率がグッと下がります。これは初代の白人エリーのようです。

同じくジェニーのお友達人形の、初代の緑目フローラ。昔はリカちゃんではなくジェニー&フレンズ中心に集めていましたが、今は出来るだけ手を出さないようにしています。

タカラと米国マテル社の提携が終了し、日本限定版バービーがジェニーと名前を替えた後、今度はバンダイとマテル社が共同開発した日本版バービー。 ジェニーに似過ぎていて、やはり一悶着あったそうです。

和服も多く揃っています。センスと知識があれば、専門店より安めに選べるのかも知れません。

ドール服作りに役立つ材料が見付かる事もあるので、和服コーナーは大抵チェックします。本来襦袢に使用するモスリンの、レトロな蛍光色のプリントは堪らんのう。

着物用ビンテージ・バッグにも、使いようによってはお洒落に見える物も。

このお店には、レトロな家電コーナーもあり。上段の花柄プリントの炊飯器とか、子供の頃はダサさ全開だったのに、今となっては愛おしく見えます。

観光としてはちょっと妙なお出掛けでしたが、この日も凄く充実して楽しい思い出になりました。忙しい中連れて行ってくれた姉と義兄に大感謝です。

 

 

 

 


2025/07/19

ちゅら花な浴衣

 

相変わらずドール用の浴衣に向く布地が中々ない~とボヤいていましたが、そうだ、日本からイギリスに持って来た「あの布」があるじゃないかと思い出しました。

この紅型プリントのコットン生地は、姉がmomoko DOLL用に紅型の浴衣が欲しいと言って、昨年の帰国時に買って持たせてくれた物です。なので、どちらにせよモモコ用の浴衣を縫わねばならなかったのを、今まで忘れて取り掛かっていませんでした。

紅型染め、すなわち和風ステンシルは、和服の生地にも良く使用される技法ですが、これは明らかに沖縄の紅型柄です。そんな柄でも琉装ではなく、ちゃんと和装らしくなってくれるんだろうか?と、最初は少々不安でした。


そもそも琉装と和装では形も着付けも異なるので、極スタンダードに着こなせば浴衣らしくは見えるようです。 

プリントは精度が良く美しく、華やかさと古風な渋さのバランスも良好。

柄の方向に制約もなく、柄の大きさや密度は1/6ドールの浴衣としては理想的な布です。

帯は無地ですが、裏表で色を変えるのは私にとっては意外と初めてです。 

新たに凝った帯の結びに挑戦するのが面倒臭くて、大抵は無難に手っ取り早く文庫か蝶結びにしてしまいますが、今回はちょっとだけ変えて片流しと言う結びにしています。

夏らしい涼しげな帯飾りか帯留めを加えたいと思い、レトロな透明なボタンを帯留めとして合わせてみました。

ところで、この「うんざりな日々」のモモコは、元々はストリート・パンク系の服装で販売されましたが、私は着物が似合いそうだと期待してお迎えしたドールでした。

にも関わらず、今だ着物を着せていない事に気付き、浴衣ですが、これでやっと和服デビューとなりました。

目元にほんのり入った赤いシャドーが、見込んだ通り和服にぴったり。

デフォルトが耳元の髪を掻き上げている髪型なので、桜柄のターバンを合わせました。が、それでもやはりヘアバンド式だと髪を中々纏め辛く、ドールにはカチューシャ式の方が装着がラクだし植毛を傷めにくいはずです。

グラニー風バッグは、ターバンとお揃い。大き過ぎてしまい、「ちょっと夜祭りへ」と言うよりは、一日中街にお出掛けに行くスタイルっぽく見えます。

皆自分好みの服装を着こなす良いモデルになってくれると気に入ってお迎えするモモコ・ドール達ですが、その中でも彼女は大抵の格好をスタイリッシュに着こなし、写真写りも問題なく、期待以上の抜群の活躍度。つい、この娘の登場が多くなって偏ってしまいそうです。