今年の三月に、今年最初のアーディングリーのアンティーク・フェアへ夫婦で行きました。五月にも行く予定でしたが、義母から緊急の要件が入り突然行けなくなりました。そして先月六月にも開催され、これには行く事が出来ました。今までアーディングリーのアンティーク・フェアは、ほぼ隔月の火曜日&水曜日の二日間開催といつも決まっていましたが、六月の開催は初めて聞く金曜日&土曜日開催でした。不景気でどんどん参加者が減って来ていているので、少しでも呼び戻す為の策だったようです。
我々夫婦が行くのはいつも入場料の安い二日目なので、今回も金曜日ではなく土曜日に行きました。週末で休日な訳で、じゃあいつもより参加者が多いかと思えば、…益々減っている程でした。出店者の方も、天気の良い季節で更に週末開催で寄り多い客を期待していたものの、全然効果がないとボヤいていました。
見よ、この半屋内会場のガランとした寂しい状態。
週末なので子供を連れて来る客も多く、どんなに親が注意しても(大してしないけど)割れ物の高価な商品に触るのを止めないから、売り手にとってはヒヤヒヤして返ってデメリットかも知れません。
買い手だけは相変わらず賑わっているように感じますが、どんどん売り場が狭くなって来ているのに客の密度は変化なく見える訳だから、実際には客足も悪くなって来ているのでしょうね。
減少を食い止めるには、出店料と入場料の引き下げしかないと常々夫婦で話していますが、開催者側としてはそれは絶対に譲れないようです…。
この日は天気が良いだけでなく、イギリスにしては相当暑いと予報されていたので、涼しく日除け出来る服装と水分補給には気を使いました。
BBCのTV番組「バーゲン・ハント」の撮影が、この日は行われていました。昼食時に良く見ていたこの番組も、今はしばらく見てないません。 何せ、数年前からTVを見るの止めちゃったんですよ。
古着や布類が充実したストールは健在。
古い繊細なレースは、いつ何度見ても美しい。
ビンテージ玩具が充実した屋内ストールも健在。
屋外では、ビンテージ・シンディの家具の箱入りを幾つか販売しているストールを見掛けました。バービーやリカちゃんの家具と違って、非現実的な色彩や装飾が一切なく、そのまま細工・カスタム無しでドールの撮影に使える為、日本のドール・ファンにも人気のようです。
こちらの屋外ストールも、ビンテージ・シンディの箱入り家具を販売しています。 今見ると、パッケージの写真のまるで飾りっ気の無いシンプルさが、返ってリアルです。
同じストールで。この状態の良いショートヘアのビンテージ・シンディちゃんは、24ポンドだそうです。
ポーランドの木製人形にCEマークのシールが貼ってあり、少なくとも90年代まで製造販売していたって事か。
この古い着物人形は、他のストールでも見掛けました。着物にネックレスを合わせるなんて(現代なら未だしも)、きっと日本以外で作られたのだろうと思いましたが、着付けの正確さや土台の造りはどう見ても日本本国でしか出来そうもありません。輸出向け専門に、西洋人受けを狙って製造されたのかも。
魅力的なキッチュなプラ製アクセサリーが、中々揃っているストール。今回もこのフェアでの私の一番の目的は、姉や友達用へのビンテージ・ジュエリーを見付ける事です。
去り際近くに、初めて見掛ける、ビンテージ・ジュエリーの品数が圧巻なストールに出会いました。
大好物のルーサイトのインタリオなんて、これ程豊富な品揃えを今まで一度に見た事がありません。
ルーサイトのインタリオの他にも、プラスティックのスーベニール系、イタリアのマイクロ・モザイク、 瑪瑙風縞模様のガラス製カボション等が仕様別に分けられ集められていました。
この目福なストールに出会ったからこそ、三月のフェアをすっ飛ばして、今回の記事を書く気になったようなもんです。しかし、生憎この時は既にほぼ出費尽くしてた後で、また凄く珍しくて気に入ったデザインも見当たらず、更に値段は特にお得と言う訳ではなかった為、ここでは何も買いませんでした。
最初は、そんな出店数がどんどん減って行く寂しい状態のアンティーク・フェアでは、自分の収穫も期待出来ないであろうと思いきや、今回私はビンテージ・ジュエリーにはかなり恵まれました。
ただしP太の方は、今は銀の相場が最高値位になっているせいもあり、買いたい物に一つも巡り合えませんでした。まあ直前のフリマで、相当嬉しい収穫があったのだからと慰めました。
フェアがショボくなって来ているから客も減り、似たようなアイテムを狙うライバルは減っている分、返って自分は手に入れ易くなったかも知れず、やはり古物との出会いは読めないと思います。