表面の傷は多いし端が一箇所目立って欠けているのも残念ですが、その日のアンティーク・フェアで見掛けたルーサイトのインタリオのブローチとしては、モチーフが一番魅力的に見えたのは確かです。
モチーフは、ボンネットを被り大きく膨らんだ長いスカートを履いたヴィクトリア時代の貴婦人の横向き姿、すなわち「クリノリン」で、この手のブローチとして珍しい題材ではなく、私も既に幾つか持っています。しかし何せ一個一個手彫りなので、二つとして同じ図案は存在しないし、経年や保存状態に寄って色合いも異なります。
このブローチの図案は、背景にレンガ壁のような物が描かれているのが面白いと思いました。
いつもながら、こんなアバウトな彫り方の表現でも、ちゃんとクリノリン・スタイルの女性だと認識出来る所がスゴイし興味深いと思います。
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