一昨年の帰国時に義妹と須賀川市の古民家カフェでランチし、その後大安場遺跡公園に立ち寄り、いよいよ帰途に付く際に、義妹が突然美味しいパンを買って帰りたくなりました。今では美味しいパン屋は郡山周辺にも沢山ありますが、色々悩んで「ロミオ」に決定。行先は、帰路とは全く反対方向でしたが(笑)。ロミオは郡山の老舗パン屋で、私にとっては子供の頃から慣れ親しんだ懐かしい味だったから大いに賛成しました。トレイに自分でトングでパンを選んで会計に持って行く、今では当たり前のパン屋のスタイルが、当時は郡山ではここだけだったと記憶しています。昔は郡山駅前のアーケード街に本店がありましたが、その後イトーヨーカドー西ノ内店内に移りました。そのヨーカードーも長らくヨークパークに改装中で、地元民が再オープンを待ち望んでいましたが。最近やっと完成し「ロミオ」も帰って来たそうです。
ここで買うのは、勿論郡山市民のソウルフード「クリームボックス」。この御当地パンは、今は郡山周辺の多くのパン屋で販売されていますが、このロミオが発祥です。菓子店「三万石」でも買えますが、郡山駅ビル辺りではすぐに売り切れてしまうらしく、この本店でもこんなに残っているは珍しいそうです。
前にも書きましたが、暑くなって来た季節の朝食に、予め冷蔵庫で冷やして置いたクリームボックスは最高。晩年のすっかり食欲の衰えた父が、クリームボックスはひんやり喉通りが良くて旨いと言っていたのを思い出します。ロミオの元祖クリームボックスは、クリームがたっぷり目で濃くコクがあるように思います。ふわふわの小ぶりの食パンとの相性もばっちり。安定の美味しさです。
しかし私にとって本当に懐かしい味なのは、クリームボックスにアーモンドの乗った亜種「アーモンド・ボックス」の方。ロミオに寄る際は、必ず買って貰っていたように思います。
アーモンドの歯応えや香ばしさが、滑らかミルク・クリームに良く合います。因みに、先行再開店の初日は、クリームボックスを三千個を用意したのにも関わらず、午後の早い時間に売り切れたそうです。それ程郡山市民に愛されている、不動の位置にあるソウルフードです。
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