2025/09/04

モーヴァン丘陵地帯の旅 レッドベリーの宿

 

夫婦で旅行に出る際、目的地は大抵私が提案しますが、宿はP太がネットで探して幾つか候補を挙げ、最終的に二人で選んでから予約します。宿の場所はこの辺りが便利と私が大雑把に希望し、時々は出来ればこの宿が良いと特定するものの、P太の会員登録している宿泊予約サイトの割引がかなり大きいからです。宿泊条件は、バカ高くなく評判が良いのは勿論、①朝食込み ②敷地内に専用駐車場がある、または無料で近くに駐車出来る ③徒歩圏内に夕食を取れる飲食店がある等と、大体いつも決まっています。 

今回は大聖堂都市Worcester ウースターとヘレフォードの中間当たりを希望しましたが、「Ledbury レッドベリーと言う町のこのホテルはどう?」とP太が提案して来ました。レッドベリーなんて聞いた事がありませんでしたが、ググって見ると、モーヴァン丘陵地帯の西側の、木組みの家が多い素敵な古い街並みで、何ココめっちゃ惹かれる!と一目惚れ。その町外れの二つ星ホテルの見た目も良くスコアも高く、其処に二泊する事に決定しました。

ホテルと言っても、家族経営のBB規模です。ホテルに指定されているのは、今までは希望すれば夕食も取れるレストラン機能があったからですが、パンデミックを機に止めてしまったそうです。

日本人が思い描くような典型的な品の良い英国婦人の女将さんが、出迎えてくれました。

スコアが最高得点に近いだけあり、部屋の清潔感も機能性も申し分ありませんでした。

部屋の調度も、華美過ぎずシンプル過ぎずヘンな個性もなく安定の心地良さ。 

宿の背後の丘は、葡萄畑になっています。

宿の手前には、今まで見た事がなくて珍しい農機具専門のオークション・ハウス。

朝食は、勿論注文を聞いてから調理するフル・イングリッシュ・ブレックファーストです。ちょっと前までは、イギリスで最も確実に美味しい料理と言われていました。

朝食室も、正に日本人が考えるイギリスらしさの品の良いインテリアでした。ウェッジウッド・ブルー(ジャスパーっぽいのでそう呼ばれる)の壁には、ブルーウィロウの絵皿が良く似合います。

イングリッシュ・ブレックファーストを待っている間、まずはセルフサービスで、シリアルやヨーグルト、果物、ジュースを選べます。私は、果物にグラノーラとヨーグルトを掛けました。

イングリッシュ・ブレックファーストの食パンは白か茶(全粒粉)から選べますが、我々は大抵茶色を選びます。このボンヌママンのオレンジ風味のチョコスプレッドが美味で、うちの近所でも買えるのかなと思いました。

イングリッシュ・ブレックファースト自体も、どれも良質な材料で丁寧に調理されて、量も丁度良く美味しく頂けました。P太は必ずベイクド・ビーンズ(白インゲンのトマト煮)無しで、あればブラック・プディングを付けます。 

イングリッシュ・ブレックファーストは、宿泊料金に含まれない宿の場合は別料金で一人1020ポンドはするので、多少宿泊料金自体が高めになっても、朝は余り食べられない人じゃない限り、朝食込みの宿を選んだ方が、便利さも含めて絶対に割安なはずです。植物繊維も多く栄養のバランスも割と摂れていますし(ただし脂質と塩分は高い)、我々の場合はこれを食べると昼食が必要なくなるので更にお得です。

評判通り、二泊とも文句の付け所がない程快適に過ごせました。一つだけ難を言うなら、街灯のほとんどなさそうな郊外に在るので、夕食を食べに町の中心に出て日没後に歩いて帰って来ると、歩行困難な程真っ暗になってしまうんじゃないかと言う事。我々は日の長い季節に訪れたので大丈夫でしたが、イギリスの田舎あるあるで、背の高い毒草が歩道に大きくはみ出しているのを避けるのには気を使いました。





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