2025/03/14

東伏見のレトロなお店

 

昨年の春に姉と二人で武蔵関公園に花見に行き、その後西武新宿線沿線の桜並木と「関のボロ市」で有名な本立寺を訪れた後は、東伏見駅まで歩いて戻る事にしました。東伏見駅前には大きな商店街もなく、今までほとんど見て回った事がなかった為、返って興味が湧いたからです。

途中の小さな公園で、良く手入れされた花一杯の花壇に心が和みます。

チューリップの合間には、パンジーやストックが咲いています。

ルピナスが既に咲いている事に、ちょっと驚きました。こんなに早かったっけ? 少なくともイギリスではルピナスの開花はバラと被り、チューリップと同じ時期ではありません。

マンションの脇には、目を引く見事な八重の紅梅の木が。

もしかしたら、梅ではなく花桃かも知れません。庭いじりをしているくせに、その辺の区別が今だ付きません。

東伏見駅が近付いて来て、小さな商店がぽつぽつ見え始めました。

と思ったら、我々姉妹には素通りは出来ない、強烈なインパクトのお店が。

一体何屋さん?と、中に入らずには居られませんでした。


あらゆる隙間に所狭しと商品が詰まった、乱雑なようで意外と整理されているマキシマリストな店内。手芸用品を中心に、ちょっとした玩具やギフト向け商品、化粧品や日常雑貨も売っていて、言わば小間物屋です。


英語ではこう言うお店を「haberdasher ハバダッシャー」と呼び、昔はイギリスのあちこちに存在したそうです。そう言えば、私の故郷の田舎町にも数軒はありました。

乳液類の前に、フィンランドのAarikkaトントゥみたいな木製人形も唐突に売られています。

こう言う胸から上だけのソフビ人形が、流行った時代がありました。母も作っていたような。クレープ紙等で大きなスカートを作り、ドレスを着せて仕上げる為の物です。イギリスでも古物として見掛けますが、イギリスのは概ねシンディのバチモンだったのに対し、日本のはキャンディ♡キャンディ人形のパクリのような顔をしています。

このお店は「サエグサ商店」と言い、話の面白い名物店主が居ます。ここで姉は、イヤリング(ピアス)に加工しようと、ちょっと見掛けないタイプの四角いボタンを買いました。Google Mapのコメントに寄ると、「流石にこれは売ってないだろ」と思う物が必ず見付かる、一見の価値がある不思議なお店だそうです。

結局この日は興味が止まらなくなり、隣の西武柳沢駅まで更に歩きました。柳沢駅近くでは、姉が前から気になっていた、美味しいと評判のパン屋さん「サン二イベイカー」に辿り着く事が出来ました。普段は健脚自慢の私ですが、未だ病気治療中だったもので、流石に田無駅まで歩くのは無理でした。



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